日本テレコムは2006年5月8日、迷惑メール対策強化として「ポート25番ブロック」を採用すると発表した。

 ポート25番ブロックを実施するのは個人向けインターネット接続サービスの「ODN」と「JENS SpinNet」、法人向けインターネット接続サービス「ULTINAインターネットアクセス」の一部サービス。公衆無線LANサービスの「BBモバイルポイント」にも適用する。

 ポート25番ブロックは、迷惑メールの大量配信に歯止めをかけられるとされている手法。@niftyが2006年2月から実施するなど、いくつかのプロバイダーが採用を始めた。プロバイダーは自社のネットワークを監視し、自分たちのメールサーバー以外のサーバーやパソコンが、メール送信に使うポート25番へアクセスするのを遮断する。自社のメール送信サーバーからのメール送信要求以外は破棄し、同社のメールサーバーを経由して迷惑メールが送信されるのを阻止する仕組みだ。

 ポート587番を利用してメールを送信できるサブミッションポートにも対応する。ポート25番ブロックを実施している他のプロバイダーネットワークから日本テレコムのメール送信サーバーを利用できるようにする。

 携帯電話向けのポート25番送信に関しては2006年6月から、全面的に実施するのは2006年10月からとしている。ただし、「BBモバイルポイント」については2006年10月からの実施。(参考資料