マイクロソフトは5月5日,5月10日公開予定のセキュリティ情報の概要を公表した。それによると,公開される情報は3件。2件はWindowsに関するもの,もう1件はMicrosoft Exchangeに関するものである。最大深刻度はいずれも最悪の「緊急」なので,修正パッチ(セキュリティ更新プログラム)が公開され次第,きちんと適用したい。

 5月10日に公開されるセキュリティ情報ならびに修正パッチは以下のとおり。まず,Windowsに影響を及ぼすセキュリティ情報および修正パッチが2件公開される。最大深刻度は「緊急」。修正パッチ適用後に,コンピュータの再起動が必要となる場合がある。パッチ適用の有無は,Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)あるいはEnterprise Scanning Tool(EST)で検出できる。

 加えて,Exchangeに関するセキュリティ情報および修正パッチが1件公開される。最大深刻度は「緊急」。修正パッチ適用後に,コンピュータの再起動が必要となる場合がある。パッチ適用の有無はMBSAで検出できる。

 Exchangeに関する修正パッチには,サポート技術情報912918で説明されている機能変更が含まれている。このためマイクロソフトでは,管理者はパッチ適用前に同情報を参照し,環境に合った対策を採るよう勧めている。

 いずれの修正パッチも,Microsoft UpdateやWindows Update,Windows Server Update Services (WSUS),Software Update Services(SUS)およびダウンロードセンターから入手できる。Microsoft UpdateおよびWSUSでは,セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムも2件公開する予定である。

 マイクロソフトは同日,「悪意のあるソフトウエアの削除ツール」の新版も公開する。悪意のあるソフトウエアの削除ツールは,Microsoft UpdateやWindows Update,WSUSおよびダウンロードセンターから利用できる。

◎参考資料
マイクロソフト セキュリティ情報の事前通知