OpenDocument Format Alliance(ODF Alliance)は5月3日(現地時間),ISO(International Organization for Standardization)がオフィス・ソフト向けファイル形式「OpenDocument Format(ODF)」を承認したと発表した。ISO標準となったことで,日本を含めODFを政府調達基準とする動きが加速する可能性がある(関連記事)。

 OpenDocument FormatはXMLをベースとしたオフィス・ソフト向けのファイル・フォーマット。オープンソースのオフィス・ソフトOpenOffice.orgから誕生した。XML関連の標準化団体OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)も2005年5月,OpenDocument FormatをOASIS標準として承認している(関連記事)。欧州委員会(European Commision)もOpenDocument Formatを推奨している。

 ODF AllianceはOpenDocument Formatの推進を目的として結成された団体で,カナダCorel,米IBM,米Novell,米Oracle,米Sun Microsystemsなど,150以上のメンバーが参加している。

 ISOでの投票は6カ月間にわたって実施され,5月1日に終了した。

 一方,米Microsoftは同社のXMLベース・ファイル形式Microsoft Office Open XML Formatの普及を目指している。Microsoft Office Open XML FormatはMicrosoft Officeの次期版「2007 Microsoft Office」の標準ファイル形式となる。MicrosoftはMicrosoft Office Open XML Formatを米Apple Computer,大英図書館(British Library)などとともに標準化組織Ecma Internationalに提出,国際標準規格にする活動を進めている(関連記事)。