ISP大手のニフティは4月28日,ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の通信速度制限(帯域制御)を同日から強化することを発表した。今まで一部地域のみで実施していたWinny通信の速度制限を,全国に順次拡大する。

 Winny通信の速度制限を強化すること自体は,3月末に明らかにしていたが,開始時期は未公表だった(関連記事)。今回の速度制限の強化により,Winnyなどが他の通信に及ぼす影響をできるだけ抑えて,すべての通信が滞りなく流れるように調整するという。

 同社の情報によると,速度制限の対象となるのは,WinnyおよびWinMXなどの,帯域を占有するアプリケーションによる通信。速度を落とすだけで,通信を遮断することはない。また,メールの送受信やWebの閲覧,MSNメッセンジャーやFTPによるデータの送受信には影響を与えないとしている。

◎参考資料
ファイル交換ソフト利用時の通信速度の制限について