中国Red Flag Softwareエグゼクティブ・プレジデント Chris Chao氏
中国Red Flag Softwareエグゼクティブ・プレジデント Chris Chao氏
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 「(中国の郵政公社にあたる)中国郵政は,約1万台のLinuxサーバーを利用している」---中国Red Flag Softwareエグゼクティブ・プレジデントのChris Chao氏は,中国でのLinuxの普及状況をこう語る。Red Flagは日本のミラクル・リナックス,韓国のHaansoftと共同で,Linuxディストリビューション開発企業Asianuxを5月に設立する予定だ(関連記事)。

 「中国郵政のシステムは,2003年からLinuxの利用を開始。現在郵便配送,国際郵便,銀行業務など10種類の業務でLinuxを採用している」(Chao氏)。31省の主な郵便局201局で使用されており,24時間365日の運用が行われているという。ミドルウエアはOracle,TUXEDO,WebLogic Server。IBM,Dell,HP製のサーバーを使用している。

 Chao氏は「中国のLinux市場は毎年35%成長している」(Chao氏)と中国Linux市場の勢いを強調する。Red FlagはAsianuxの筆頭株主となる見込み。また韓国Haansoftの発表によれば,AsianuxのCEOにはChao氏が就任する予定である(関連記事)。

 また韓国Haansoftによれば,政府の教育システムNEIS(National Education Inormation System)で2375台のLinuxサーバーが稼働中という。1万校の学校,182の市役所,16市で,一般総務や学校業務,人事,監査業務で利用している。データベースなどは韓国企業性のソフトウエアを利用している(関連記事)。