イー・アクセスは2006年4月25日,無線ブロードバンド(高速大容量)通信方式の一つである「IEEE802.16e」(モバイルWiMAX)の屋外実験を行うための無線局免許を4月24日に総務省に申請したと発表した。実験は東京都内で6月から1年間実施する予定である。

 今回の実験では伝送速度や周波数利用効率,ハンドオーバー技術などの検証を行い,情報通信審議会が4月に設置した「広帯域移動無線アクセスシステム委員会・技術的条件作業班」に測定データを提出する計画である。現在,同委員会では2.5GHz帯を使う次世代無線アクセス技術としてモバイルWiMAXの技術基準を検討している。

 イー・アクセスは実験で,VoIP技術や映像チャット,高品質音楽伝送など各種のアプリケーション試験も実施する予定である。同社は2005年12月に「WiMAX推進室」を設置し,2007年3月に開始する予定の第3世代移動通信サービスとモバイルWiMAXを連携させたサービスの事業化を目指している(4月25日発表)。