ネットエージェントは4月25日,最近2週間におけるファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」のユーザー数(ノード数)*の推移を発表した。それによると,平日は44万から49万,土日は50万から53万で,特に減少傾向にはないという。

*同社の発表資料によると,ノードとは「インターネットに接続された状態で,Winnyを起動している(Winnyを使用している)パソコン」のこと。1人で複数台の“Winnyパソコン”を使用しているケースは少ないため,「1ノード=1ユーザー」と考えられるとしている。

 ネットエージェントは,Winnyのトラフィックを検知および遮断するシステムや,Winnyが構築するネットワークの状態を解析する「Winny検知システム」などを開発したベンダー。今回の調査結果は,同社のWinny検知システムで集計したもの。

 Winnyの利用には情報流出などのリスクが伴うため,セキュリティ組織などでは注意を呼びかけている。また,Winnyには危険なセキュリティ・ホールが見つかっている(関連記事)。それにもかかわらず,ここ2週間では,ユーザー数の減少はみられないという。

 日によってユーザー数の増減はあるものの,「平均的な増減の範囲内」(同社)であるとし,ユーザー数が減少しているわけではないとする。逆に,ユーザー数が「平日で40万,休日では50万」だった2006年2月ごろと比較すると,ユーザー数は増加しているという。

◎参考資料
Winnyノード数の推移