フィンランドF-Secureは現地時間4月22日,米MathWorksの数値計算ソフト「MATLAB」で感染を広げる初めてのウイルスを確認した。同社スタッフによるブログ「Weblog : News from the Lab」で明らかにした。

 「Bagoly」と呼ばれる今回のウイルスは,MATLABのソース・ファイル(プログラム・ファイル)である「m-ファイル(拡張子が.mのテキスト・ファイル)」に潜む。Bagolyを含むm-ファイルをMATLABで開くと,他のm-ファイルを探して,そのファイルに自分自身を書き込んで“感染”を広げる。それ以外の動作はしない。

 なお,Bagolyは一般に出回ってはいないので,危険性はほとんどない。

◎参考資料
First virus for Matlab