セキュリティ・ベンダーの英Sophosは現地時間4月20日,2006年第1四半期(1月~3月)におけるスパム(迷惑メール)の調査結果を発表した(日本語訳)。同社のシステムで収集したスパムが,どの地域(大陸)・国から送られてきたものかを調査し,その集計結果を公表した。それによると,国別では米国が,地域ではアジアが最も多くのスパムを中継(送信)しているという。
国別のランキングは以下の通り。
1位 米国 23.1%
2位 中国 21.9%
3位 韓国 9.8%
4位 フランス 4.3%
5位 ポーランド 3.8%
6位 スペイン 3.3%
7位 ドイツ 3.0%
8位 ブラジル 2.9%
9位 日本 2.0%
10位 英国 1.9%
11位 オランダ 1.8%
12位 台湾 1.6%
スパムの2割以上が,米国および中国から送信されていることになる。同社によれば,2年前はスパムの半分が米国のコンピュータから送信されていたという。
地域別(大陸別)のランキングは以下の通り。スパムの4割以上がアジアから送信されている。
1位 アジア 42.8%
2位 北米 25.6%
3位 ヨーロッパ 25.0%
4位 南米 5.1%
5位 オーストラリア 0.8%
6位 アフリカ 0.6%
現在では,インターネット上のサーバー・マシンだけではなく,一般ユーザーのパソコンもスパムの踏み台に悪用されている。このため同社では,すべてのユーザーに対して,「スパムを中継するようなプログラム(ボットなど)を仕込まれないようにウイルス対策ソフトを利用する」「適切な設定を施したファイアウオールなどを利用する」「最新のセキュリティ・パッチを適用する」---ことを呼びかけている。
◎参考資料
◆Sophos report reveals latest 'dirty dozen' spam relaying countries
◆ソフォス,最新の「スパム送信国ワースト12」を発表