NTTネオメイトは2006年4月20日、市場で販売されている中古パソコンのハードディスク(HDD)内に、どれだけデータが残っているかの調査結果を発表した。

 調査には、中古パソコンの販売店から無作為に選んだデスクトップパソコンとノートパソコン100台を使用。市販のデータ復元ソフトを使い、HDDからデータを復元できるかどうかを調査した。

 結果、100台のパソコンのうちデータを復元できたのは14%。7台に1台の割合でデータが復元できたことになる。

 復元できたデータの中には、企業で使用されていたと思われるものが3分の1発見された。取引先の企業名が入った支払い票や社内名簿、社内でやりとりされた実名入りのメールや人事異動表などが含まれていたという。

 データを復元できたパソコンのうち、3分の2は個人で使用されたと思われるパソコンで、個人の写真などを復元できる状態であった。

 情報漏洩に対する意識は、企業内で高まっているとはいえど、いまだにパソコンを手放す際のデータ消去に関する意識が低いことが浮き彫りになった。