新しいサービスについて説明するアマゾン ジャパンのジャスパー・チャン代表取締役社長
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新規メール作成画面で検索したいキーワードを本文に入力
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返信されたメール内に表示された指定のURLにジャンプすれば検索結果が見られる
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 アマゾン ジャパンは2006年4月18日、携帯電話向けの「Amazonモバイル」での新しい検索サービスを開始すると発表した。新たに始める「Amazon モバイル メール検索」は携帯電話のメールを利用した検索サービス。メールの本文に「Amazon モバイル」で検索したいキーワードを入力し、所定のメールアドレス(a@amazon.co.jp)に送信することで、検索結果を閲覧できるURLが返信される仕組みだ。2005年11月から開始した書籍の全文を検索できる「なか見!検索」も利用できる(関連記事)

 書籍などに対する意見を書き込む「カスタマーレビュー」の閲覧や書き込みも携帯電話から利用できるようになった。ただし、絵文字は利用できない。「携帯電話の特徴でもある絵文字は、ぜひ利用できるようにしていきたい。今後の宿題だ」(アマゾン ジャパンのAmazonモバイルシニアプロダクトマネージャー平山景子氏)とした。カスタマーレビューを携帯電話に対応させることで「書籍やゲームの発売日などに、すぐにその場で投稿できるようになる」(平山氏)。現在、パソコン上での「amazon.co.jp」ではカスタマーレビューがある製品とない製品では「売れ行きが全く違う」(平山氏)という傾向があるため、携帯電話への対応を急いだ。

 Amazonモバイル経由での売り上げは前年比3倍にもなった。「購入額、購入頻度もPCサイトを上回っている状況。アマゾンの新規顧客のうち、10%以上がAmazonモバイルから入ってきている」(平山氏)。今回の携帯電話向けサービス「Amazon モバイル メール検索」やカスタマーレビューは日本だけで展開するサービス。コンセプトの発案や開発はすべて日本で行ったという。アマゾン ジャパンのジャスパー・チャン代表取締役社長も「日本の携帯電話市場はものすごい勢いで大きくなっている。携帯電話向けのサービスは今後もかなり力を入れていくつもりだ」とした。

コンビニでの現金払いやATMでの支払いが可能に

 アマゾン ジャパンはパソコン向けamazon.co.jpとAmazonモバイルでの支払い方法も拡充した。新たに加わる支払い方法は「コンビニ・ATM・ネットバンキング払い」。コンビニエンスストアでの現金払い、コンビニエンスストアや金融機関に設置されているATMでの支払い、インターネットバンキングでの支払いが利用できる。ただし、先払いのみの対応で、商品は代金の支払いが確認された後に発送する。

 現金払いに対応するコンビニエンスストアはサークルK、サンクス、セブンイレブン、ローソン全店と「Famiポート」を設置しているファミリーマート。ATMに関しては「Pay-easy(ペイジー)」のロゴがあるATMで利用できる。現在はコンビニエンスストアや郵便局、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行などが対応している。現金払いができるコンビニエンスストアと利用可能なATMは全国で合わせて7万店に上るという。インターネットバンキングに関しても「Pay-easy(ペイジー)」が利用できる約1500の金融機関が対象になる。「Pay-easy(ペイジー)」はATMやインターネットバンキングから、ECサイトでの購入代金などを支払えるようにしたサービス。携帯電話の利用料や公共料金などの支払いも可能で、国内の金融機関などが対応している。

 現在amazon.co.jpやAmazonモバイルで利用できる支払い方法は「クレジットカード」、「代金引換」、「Amazonギフト券」の3種類。今回の発表で支払い方法は4種類となる。このタイミングで追加した理由としてチャン氏は「2001年から始めた代金引換のニーズが高い。現金払いの方法をもっと増やすべきだと考えた」からだと説明した。