約80社で構成するデジタルラジオ ニュービジネス フォーラムの役員。左から、代表の杉山知之デジタルハリウッド学長、副代表の庄司明弘タワーレコード副社長、顧問の園城博康エフエム東京常任監査役
約80社で構成するデジタルラジオ ニュービジネス フォーラムの役員。左から、代表の杉山知之デジタルハリウッド学長、副代表の庄司明弘タワーレコード副社長、顧問の園城博康エフエム東京常任監査役
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ピクセラが開発を進めているデジタルラジオ受信機の試作機
ピクセラが開発を進めているデジタルラジオ受信機の試作機
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 デジタルラジオを推進する業界団体「デジタルラジオ ニュービジネス フォーラム」は2006年4月18日、今後1年間の活動計画を明らかにした。デジタルラジオは、2006年末までに開始される予定の次世代ラジオ放送。現在東京と大阪で試験放送を実施している。ラジオ局や受信機メーカーなど約80社で構成する同フォーラムは、デジタルラジオならではの新しい番組形態を考案し、ラジオ局にフィードバックするのが目的で、2005年6月に設立された。現在デジタルハリウッドの杉山知之学長が代表を務めている。

 2006年の活動の柱となるのが、試験放送用の電波を用いた実証実験。アイデアに基づき実際に試作番組を制作し、受信機メーカーが試作した受信機を用いてこれを外部で受信。番組の有効性を検証する。番組の候補として挙がっているアイデアは、現時点で8種類。音声や音楽に加えて、映像やデータも同時に送信できるデジタルラジオのメリットを生かし、「楽曲をダウンロードできる番組」、「防災情報をデータ放送する番組」、「地図データを配信する番組」などがある。今後は、アイデアごとにワーキンググループ内で検討を進め、実証実験につなげたい考えだ。