写真1 携帯電話上のマトリクス認証画面
写真1 携帯電話上のマトリクス認証画面
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 ネットワールドは4月18日,携帯電話をリモート・アクセスの本人認証に利用可能なソリューションを発表した。携帯電話のWebブラウザによるマトリクス認証が可能で,Webブラウザ搭載端末なら携帯電話の機種を問わないのが特徴。トークンなどの認証専用のハードウエアや,認証端末への追加ソフトを不要とした。シー・エスー・イーのマトリクス認証システム「SECUREMATRIX」(セキュアマトリクス)と,ノイアンドコンピューティングのコンテンツ変換ソフト「Elixir」(エリクサー)を組み合わせて実現した。

 SECUREMATRIXはワンタイム・パスワード型の認証方法で,マトリクスの位置と順番を元にしてパスワードとして使う方式。これを個人ごとに事前に決めておく。例えば,左上の列と右下の列をパスワードとして設定した場合は,それに沿ってマトリクスの数字を入力すればよい(写真1)。表の数字は毎回ランダムに変わる。一方,ElixirはWebコンテンツの配信先によって画面フォーマットやサイズを変換する。携帯電話の機種による違いを吸収する。

 価格は,SECUREMATRIXが500登録ユーザーの場合で436万円,Elixirが242万8000円(いずれも税抜き)。ネットワールドは二つの製品の販売代理店となっている。