Exchangeサーバーに直接アクセスできるiアプリの画面例
Exchangeサーバーに直接アクセスできるiアプリの画面例
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 NTTドコモとマイクロソフト,ビービーシステムは4月18日,携帯電話上で動作するExchangeサーバー用クライアント・ソフトを6月から提供すると発表した。NTTドコモとマイクロソフトが「iアプリ」として共同開発し,ビービーシステムが製品提供元となる。第3世代携帯電話「FOMA」に対応した901iシリーズ以降の端末で動作する。このiアプリを搭載した携帯電話からイントラネット上のExchangeサーバーを介して,メールを直接送受信したり予定表を閲覧したりできる(写真)。

 今回用意したiアプリは機能ごとに「メイン・メニュー」,「受信トレイ」,「予定表」の三つがある。それぞれのiアプリが連携して動作する。これらのiアプリには,Exchangeサーバーとの同期をとるためのプロトコル「ActiveSync」を実装。Microsoft Outlookなどパソコン用クライアントと同様に,Exchangeサーバー上のメールや予定表を直接閲覧したり,携帯電話で入力した内容を即座にExchangeサーバーに反映できる。データは端末とExchangeサーバーの間で,SSL(secure sockets layer)により暗号化してやり取りする。

 従来,携帯電話からExchangeサーバーを利用する場合,ゲートウエイ製品を導入してWebブラウザでアクセスする手法があった。これに対して今回提供するiアプリでは,携帯電話上に作業データを格納するため,圏外にいてもメールや予定表を確認できる。またExchangeサーバーとやり取りするのが差分データだけになるため,通信コストを抑えられるというメリットもある。