セキュリティベンダーのマカフィーは2006年4月18日、無線LANのセキュリティを強化するソフト「ワイヤレスホームネットワークセキュリティ」を発表した。定期的に無線LANの暗号カギを自動変更するのが特徴だ。

 パソコンにソフトをインストールすると、暗号化に利用する暗号カギを、無線LANルーターと無線LANクライアントの間で定期的に交換する。標準状態では、WEP(128ビット)のカギを3時間ごとに交換する。他の暗号化方式でカギを自動交換するようにしたり、交換する時間間隔を変えたりすることも可能。

 ストリーミングなど長時間に渡るコンテンツを利用している間にカギが交換されてしまうと、通信が一時的に切断されてしまう。このように通信が切断されると不具合が生じる場合は、カギ交換を一時的に手動でオフに設定することもできる。

 本ソフトが対応予定の無線LANルーターは、バッファロー、アイ・オー・データ機器、コレガ、米ネットギアーの現在販売されている製品。

 価格は、ダウンロード版が2980円。パッケージ版が3885円。発売はダウンロード版が4月下旬から、パッケージ版が6月上旬から。

 こうしたソフトを開発した背景には、無線LANのセキュリティ対策を実施していないユーザーが多いことにあるという。同社の独自調査によると、無線LANのセキュリティについて、WEPなどの暗号化を利用している回答者はわずか36.9%だったとしている。