ソフィア総合研究所(SRI)は4月17日、モバイル・ブロードバンド事業のYOZANと合弁会社を設立すると発表した。合弁会社の資本金は1億円。YOZANが66.7%、SRIが残りの33.3%を出資する。5月中旬に会社を設立し、6月下旬に営業を開始する予定。

 SRIが課金やコンテンツ配信のプラットフォーム、ユーザー管理やブロードバンド向けのアプリケーション開発などのノウハウを、YOZANがWiMAXと呼ばれるモバイル・ブロードバンドのインフラを合弁会社に提供する。

 合弁会社は、設備を持たずに通信事業に参入するMVN0(仮想通信事業者:Mobile Virtual Network Operator)に対し、インフラから課金まで必要となるものをほとんど提供する。こうした合弁会社の事業形態を、MVNOへの参入を支援するMVNE(Mobile Virtual Network Enabler)と呼ぶこともある。

 SRIは組み込みシステム開発のソフィア・システムズの子会社。インターネット事業のコンサルティングやシステム開発に取り組んでいる。YOZANは2005年12月、5GHz帯を利用しWiMAXのサービスを開始した。4月10日の時点で開局しているWiMAXサービスの基地局数は25。同社は同日、基地局の設置が当初の計画より遅れていることを明らかにしている。現在、NTTグループやKDDIなどは2.5GHz帯でのWiMAX参入を検討している。