日本IBMは4月17日、三菱東京UFJ銀行からメインフレームの「IBM System z9」を受注したと発表した。営業システムとして利用する。各営業店舗にはサーバーを配置せず、端末とデータセンター内のz9をネットワークで結ぶ。運用・管理コストの削減を狙う。日本IBMによれば、今回の受注は「z9の導入事例では日本最大規模になる見込み」という。

 三菱東京UFJは2008年12月をメドにシステムの完全統合を目指している。z9の導入はシステム統合の一環である。OSはLinuxを採用する。現在稼働しているアプリケーションやミドルウエアなどは、現在利用しているものを移植する見込み。

 z9は一台のサーバーを論理的に複数サーバーとして動作させるLPAR(論理区画)機能をもち、プロセサやメモリーのリソースを動的に配分できる。最大54ウエイ構成が可能で、メモリー容量は最大512Gバイト。一日当たり10億回のトランザクション処理に対応している。