NTTは4月13日,三菱電機と共同開発した共通鍵暗号アルゴリズム「Camellia(カメリア)」のNTT製ソースコード(C言語版およびJava版)をオープンソースとして公開した同社サイトからダウンロードできる。

 Camelliaは,2000年にNTTと三菱電機が共同開発したブロック暗号(関連記事)。鍵長は,128/192/256ビットの3種類。2005年7月には,SSL/TLSの標準暗号アルゴリズムの一つに採用されている(関連記事)。

 Camelliaの基本特許については2001年4月に無償化し,ソースコードも公開している(関連記事)。ただし,Camelliaの基本特許を無償で利用するには,NTTおよび三菱電機と基本特許無償許諾契約を結ぶ必要があった。今回のオープンソース化により,基本特許無償許諾契約を締結しなくても,Camellia基本特許を無償利用できるようになる。

 また,以前に公開されたソースコードはサンプル・プログラムであり,高速化などの処理は含まれていなかった。今回公開されたソースコードでは高速化が図られ,およそ3倍の処理速度を実現できるとしている。

 同社では,オープンソースとしての利用(ライセンス)条件が異なる複数のソースコードを用意している。ただし利用条件が異なるだけで,ソースコードの中身はいずれも同じ。

◎参考資料
128ビットブロック暗号「Camellia」のオープンソースを公開(プレスリリース)
ソースコード