GMOインターネットのグループ企業である「GMOインターネット証券」は、5月12日にサービスを始めることを発表した。GMOインターネットの熊谷正寿社長は、「既存の証券会社と提携したり買収したりするのではなく、インターネット・ビジネスを熟知した我々ならではのサービスを提供する」と、意気込みを語った。

 GMOインターネット証券の高島秀行社長は、「Web2.0的発想でサービスを開発した」と話す。その一つが、株式発注の専用ツール「はっちゅう君」だ。「株式の発注機能に特化させ、極力シンプルな操作性を目指した」(笠原正寿フロントシステム開発プロジェクトリーダー)。

 はっちゅう君を他のWebアプリケーションから呼び出して利用するためのWebサービスAPIも提供。さらに、はっちゅう君のソースコードも公開する。「株式情報のWebサービスと組み合わせたり発注機能をカスタマイズするなど、ユーザーが自由に株式売買アプリケーションを構築できるようにする」(笠原プロジェクトリーダー)。

 株式売買システムについては、開発コストを抑えるため、Linuxなどのオープンソース・ソフトを全面的に採用。これにより「業界最低水準の手数料を実現できた」(高島社長)。具体的には、1注文の約定代金が20万円までは105円、50万円までなら315円とする。