NetSHAKER for i-FILTER
NetSHAKER for i-FILTER
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 安川情報システムは,Webコンテンツ・フィルタリング専用のアプライアンス・サーバー機「NetSHAKER for i-FILTER」を2006年4月18日に出荷する。デジタルアーツが開発したWebフィルタリング機能付きプロキシ・ソフト「i-FILTER Proxy Server Ver.6」をLinux機に搭載した。価格は接続クライアント30台の最小構成で61万4250円。初年度販売目標は1億円。

 NetSHAKER for i-FILTERは,Red Hat 9ベースの独自構成OSをインストールしたDOS/V機をベースに,GUIベースの各種セキュリティ管理機能やSquidを用いたキャッシュ機能,Webフィルタリング・ソフトのi-FILTER Proxy Serverなどを搭載したアプライアンス機である。データ・センターやマシン室で運用しやすいよう,高さ1Uのラックマウント型のPCサーバー機を用いた。搭載するCPUはPentium4(3.06GHz)。

 デジタルアーツのi-FILTERは,ベースとなるプロキシ・サーバーによって数種類の製品をラインアップしている。今回NetSHAKERが採用したのは,自前でプロキシ・サーバーを含む製品である。このほか,既存のプロキシ・サーバー機にネットワーク経由で機能を追加するHTTPベースのインタフェースであるICAP経由で利用する製品,キャッシュ機能付きプロキシ・サーバー・ソフトであるSquidを利用する製品,米Blue Coat Systemsのプロキシ・サーバー機であるProxySG向けの製品---,などがある。

 i-FILTER製品で利用できるオプション「i-FILTER SSL Adapter」は,プロキシによってSSL通信の中身を検閲できるようにする機能である。WebサイトとWebブラウザとの間で直接SSL通信を張れないようにすることで,ウイルスの混入や機密情報の漏えいを防ぐ。Webブラウザから見たSSL通信の相手はプロキシとなり,Webサイトから見たSSL通信の相手はプロキシとなる。

 ただし,WebブラウザはプロキシのSSLサーバー証明書を受け取ることになるため,標準設定のWebブラウザは証明書に警告を出す。そのため安川情報システムがNetSHAKER for i-FILTERのオプションとしてi-FILTER SSL Adapterを提供することは「現時点ではないが,検討中」(安川情報システム)である。ユーザーがデジタルアーツから別途購入してインストールすることは可能である。