三重県度会(わたらい)郡度会町は5月8日、住民情報システムの刷新に合わせて、同システムの窓口端末をすべて指静脈認証装置付きのシンクライアントに置き換える。このようなシンクライアントの採用は全国の自治体で初めて。

 住民情報システムは、住民登録や福祉、年金・保険といった各種事務を処理する同自治体の基盤システムである。従来はメインフレームで運用していたが、今回オープン系システムで再構築する。

 住民情報システムにアクセスする窓口端末は、すべてディスクレスのシンクライアントにする。USBメモリーなどリムーバブル・メディアによるデータの持ち出しを制限する。窓口端末を利用する際のユーザー認証には指の静脈パターンを使うため、なりすましを防止できるなど、従来のパスワードによる認証よりもセキュリティを強化できる。