BRODIAEA emailProtector Signning Edition
BRODIAEA emailProtector Signning Edition
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 オレンジソフトは4月10日,送信メールにデジタル署名を施すサーバー・アプライアンス製品「BRODIAEA emailProtector Signning Edition(以下,BRODIAEA)」を発売した。価格は150万円から。

 BRODIAEAは,それぞれのユーザーが送信するメールにデジタル署名を一括して付与するメール・ゲートウエイ。ユーザーのメール・ソフト(MUA:Mail User Agent)から送信されたメールを受け取り,あらかじめ設定された条件にしたがってデジタル署名を施し,自分の企業/組織のメール・サーバーに渡す。そして,メール・サーバーから送信先アドレスへメールが送られる。

 BRODIAEAにはMTA(Mail Transfer Agent)の機能があるので,BRODIAEAから相手に直接送信することも可能だが,POPサーバーなどの機能はないので,現行のメール・サーバーと置き換えることを想定した製品ではない。メール・サーバーと連携させて利用することになる。

 デジタル署名はBRODIAEAが一括しておこなうので,署名に必要な秘密鍵はBRODIAEAにインストールされて管理される。このため,ユーザーのパソコンに秘密鍵やデジタル証明書をインストールする必要がなく,メール・ソフトの設定などを変更する必要もない。デジタル署名(S/MIME)に対応していないWebメールなどから送信するメールにもデジタル署名を付与できる。

 また,BRODIAEAには複数の秘密鍵をインストールでき,メールの送信元/送信先アドレスや件名などによって,署名の有無や,どの秘密鍵で署名するかを変えられる。

 今回発売した「Signning Edition」は,送信メールにデジタル署名を付ける機能しか持たないが,送受信メールの暗号化/復号の機能および受信メールのデジタル署名の検証機能を備える「Standard Edition」を今年秋に発売する予定である。

◎参考資料
デジタル署名アプライアンス BRODIAEA emailProtectorの販売を開始(プレスリリース)