Viiv対応の小型パソコンを手にしながら説明を行うネットワーク・メディア・プラットフォーム事業部長のビル・レジンスキー氏
Viiv対応の小型パソコンを手にしながら説明を行うネットワーク・メディア・プラットフォーム事業部長のビル・レジンスキー氏
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会場ではSanta Rosaプラットフォームを実際に動作させるデモが行われた
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 2006年4月7日に行われた2日目のIDF Japanは、デジタル事業本部ネットワーク・メディア・プラットフォーム事業部長のビル・レジンスキー氏の「デジタルホーム」をテーマにした基調講演で始まった。

 世界各地でデジタルホームへのニーズには違いがあるが、それぞれの要望に対応できるプラットフォームを作っていくことが重要だとした。モバイルの技術を使うことでより静かで高性能な機器ができると述べ、Viivテクノロジーを搭載したパソコンがリビングルームに向くとした。さらに2006年後半にはViivテクノロジーでDLNAをサポートするとした。

 外出中にPDAで動画コンテンツを購入して標準画質で楽しんだあとで、自宅に戻ってからViiv搭載パソコンとPDAを接続すると、自動的に認証が行われて同じコンテンツをHD画質で視聴できるというデモを披露した。また高齢化が進むことでサポートやホームセキュリティなど新たなビジネスチャンスが生まれるとも述べ、実際にトラブルが発生したパソコンを遠隔でレジストリを修復して復旧するデモも行った。

 モビリティー事業本部副社長兼チップセット事業部長のリチャード・マリノウスキー氏の講演は「モビリティ」がテーマ。この1年の特徴は、インターネットを通じた動画利用が増加し、RSSやタギング、AJAX、マッシュアップ(「個人で撮った写真とGoogle Mapを連携させる」などデータベースを組み合わせたサービス)といったパーソナル化が進んだことだとした。その一方で常時接続環境は世界的に見るとまだ普及途上で、インターネットのモバイル化も進んでいないと指摘。インテルはパーソナルなインターネットを実現するために、携帯電話やUMPC、ノートパソコン、無線LANなどに取り組んでいくと述べた。

 また今後のモバイル向けCPUやプラットフォームのロードマップを紹介。2006年後半には開発コード「Merom(メロム)」と呼ばれる新CPUを投入し、さらに2007年には新プラットフォーム「Santa Rosa(サンタローザ)」を導入する。Santa Rosaではグラフィックス機能を強化したり、802.11nの無線LAN機能を搭載したりするほか、フラッシュメモリーをキャッシュとして使う「Robson(ロブソン)」モジュールを搭載する。「RobsonによってWindowsの起動が2倍速くなりアプリケーションの起動も高速化する」とアピール。東芝松下ディスプレイテクノロジーが開発した液晶の消費電力を低減する駆動技術も合わせて、デモを行った。