中電技術コンサルタントは,Notes/Domino4.6を同6.5にバージョンアップしたことを明らかにした。旧システムは繁忙期に月に3~4回もダウンすることがあり,メーカーのサポート期限も切れていた。バージョンアップ後も従来と同等のサービスを提供することを目指したものの,アドオンで作り込んでいた携帯アクセス部分はそのまま移行できなかった。バージョンアップは2005年10月に実施している。

 携帯からは従来「CTstage」(沖電気工業か開発するCTIサーバー)を経由してノーツ・メールを閲覧していたが,利用していた機種がNotes/Domino6.5に対応していなかった。新機種の購入も検討したが,CTstageはコンタクト・センターなど大規模用途にラインナップがシフトしており,購入したい価格帯の機種がなかった。

 そこで,携帯アクセス用のサーバーを新たに開発することにした。Windowsサーバー上にPHPでWebメールを構築し,ノーツDBからPOP3でメールを取得する。携帯からは,このWebメールにアクセスするようにした。携帯からWebメールへのアクセス回線は「iモードCUG」(NTTPCコミュニケーションズが提供するVPNサービス)を利用し,セキュリティを保っている。