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【IDF Japan】インテル,「医療のIT化」事業を本格展開

2006/04/06
高下 義弘=ITpro
写真:「ヘルスケアタブレットPC」
写真:「ヘルスケアタブレットPC」
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 インテルは4月から,医療分野に本格的に乗り出した。4月6日,インテルの開発者向け会議「Intel Developer Forum(IDF) Japan」で発表した。医療で使うITの標準化,タブレット型パソコンなど病院内で使う機器の提供,医療機関に向けた啓蒙活動を進め,IT化による病院の業務改革や,患者の治癒率向上を目指す。インテルのマライア・スコット デジタルヘルス事業本部パーソナル・ヘルス・プラットフォーム ジェネラルマネージャーは,「医療の高度化には,ITが不可欠。これらの活動を通じて,医療を劇的に改善するITのあり方を提案したい」と語る。

 6年ほど前からインテルは,医療分野でのあるべきIT活用の姿について,調査・研究を進めてきたという。それを踏まえた上で今後注力するポイントの一つが,標準化活動である。例えば,血圧計やペースメーカー・モニター,緊急通報システムといった医療機器同士の接続方法について標準化を進める。これにより,血圧や心拍数をはじめとした患者の情報を収集したり管理しやすくする。

 標準化に先立って,「相互に接続するためのガイドラインを作るべく,医療機器のメーカーを集めたアライアンスを結成した」(スティーブン・ヤオ デジタルヘルス事業本部ディレクター アジア ポリシーアンドスタンダードグループ)。このアライアンスを通して,医療機器同士で情報をやり取りできるような環境を作る。その後,電子カルテなど病院内で稼働するシステムについての相互接続性を確保。さらには病院同士の連携・協業のための標準化を作成するなど,対象領域を徐々に拡大していく意向だ。

医療向けの専用端末も開発

 もう一つ力を入れるのが,医者や看護士など医療関係者向けの機器の開発だ。インテルは医療関係者向けのタブレット型パソコン「ヘルスケアタブレットPC」のプロトタイプを開発した(写真)。電子カルテの閲覧機能や,患者の状態を撮影するカメラ,医薬品につける無線ICタグの読み取り機能などを備える。耐衝撃性や耐水性も考慮した設計という。これから国内の病院に提供し,機能や使い勝手について実証する意向。

 また,端末だけでなく診断機器や手術用の機器,さらには在宅医療向けの機器,全体のシステムのあり方など,プラットフォーム全体についても開発を進めている(関連記事)。こうしたプラットフォームの研究開発や普及活動も,並行して進めていく。

 こうした活動の背景にあるインテルの問題意識は,「医療のIT化のためには,センサーやモニター,診断機器,情報システムといった多様な機器の相互接続性が不可欠」(マーク・ブラット デジタルヘルス事業本部ディレクター グローバル・ヘルスケア・ストラテジー)というものだ。「医療をITで支援する上では,患者の状態をデータとして確実に取得し,かつ医療機器や情報システムがそれらのデータを安全にやり取りできる環境が必要だ。それを標準化や,ITプラットフォームの開発で作り上げる」(同)。

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