ノルウェーOpera Softwareは現地時間4月5日,Webブラウザ「Opera」の新バージョン8.54をリリースした。新版の対応OSはWindows/Mac OS/Linux/FreeBSD/Solaris。同社のダウンロード・ページから入手できる。Windows版では,プラグインのFlash Playerが,危険なセキュリティ・ホールを修正したバージョン7.0.63.0に更新されている。
WindowsおよびMac OS対応版については,英語版に加えて,日本語版などが用意されている。Linux/FreeBSD/Solaris版については,英語版のみが公開されている。
新版では,米Googleが提供するメール・サービス「Gmail」での不具合や,安定性の問題が修正されている。加えてWindows版では,2006年3月に見つかったFlash Playerのセキュリティ・ホールが修正されている(関連記事)。具体的には,セキュリティ・ホールを修正したFlash Playerがプレインストールされている。今までのバージョンにプレインストールされていたFlash Playerプラグインには,このセキュリティ・ホールが存在する。
このため,Windows版についてのみ,Opera Softwareでは「このバージョンは,推奨されるセキュリティ・アップグレードである(This release is a recommended security upgrade for users of Opera for Windows.)」としている。
OperaにプレインストールされているFlash Playerプラグインは,「Macromedia Flash Player ダウンロードセンター」から個別にアップデートすることもできる。まだアップデートしていないユーザーは,Operaのバージョンアップあるいはプラグインのアップデートで,セキュリティ・ホールを解消しておきたい。
なお,現在プラグインされているFlash Playerのバージョンは,Operaで「Macromedia Flash Player」にアクセスすれば確認できる。バージョンが8.0.24.0以降(8.0.24.0を含む)あるいは7.0.63.0以降(7.0.63.0を含む)ならば問題はない。
OperaのプラグインFlash Playerを8.0.24.0にバージョンアップした後,Operaをアップグレードした場合(旧版を上書きインストールした場合)には,Flash Playerのバージョンは8.0.24.0のまま。バージョン7.0.63.0にはならない。
◎参考資料
◆Download Opera
◆Changelog for Opera for Windows 8.54
◆Changelog for Opera for Macintosh 8.54
◆Changelog for Opera for Linux 8.54
◆Changelog for Opera for FreeBSD 8.54
◆Changelog for Opera for Solaris 8.54