三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS、東京都港区、志岐紀夫社長)は4月6日、SOX法対応に必要となる一連の作業を支援する「三菱内部統制ソリューション 内部統制整備/評価支援ツール」を8月1日から出荷すると発表した。MDISはいわゆる日本版SOX法に伴う需要増大を見込んで、新製品を開発した。

 SOX法対応では財務報告の作成に際して不正やミスが起きないように統制する仕組みを整備しているか、仕組みに沿ってきちんと運用しているかを確認する「評価作業」が必要になる。内部統制整備/評価支援ツールは、評価作業の流れに沿って、入力データやドキュメントを一元管理する機能を備える。

 特徴は、テキストマイニング機能を使った文書化支援機能だ。文書化する際には事前に定めた用語や名称を使う必要がある。テキストマイニング機能を使うことで、担当者が文書を作成する際、正しい用語や関連する文書を自動的に提示する。「米SOX法対応では、現場部門が日常的に使っていた別の用語や略称で文書化してしまい、後で手直しが必要なるという事態が起きていた」(第四事業本部内部統制強化ソリューション推進プロジェクトの永井丈夫プロジェクト部長)という。

 MDISは同社製ソフト3製品、PDM(製品データ管理)ソフト「PDMMASTAR/NX」、ドキュメント管理ソフト「Manedge Leader」、テキストマイニングソフト「DIAMiningEX」を使って開発した。第四事業本部ERPソリューション部の中村伊知郎・産業ソリューションセンター応用システム課担当課長は、「様々なデータを業務プロセスに沿って管理するPDMと、SOX法の評価作業で求められるデータ管理のやり方は似ている」と語る。

 内部統制整備/評価支援ツールの価格は20ユーザーで1575万円となっている。販売目標を2年間で100セットとする