沖電気工業は4月6日、カリタス女子中学高等学校(川崎市)の新校舎に教職員が使うIP電話システムを納入したと発表した。沖電気のIP電話サーバー「IP CONVERGENCE Server SS9100」を設置し、キャンパス内すべてのIP電話機の通話を制御する。システム構築は沖ウィンテック、関電工、戸田建設の3社が担当した。

 特徴はIP電話機として、NTTドコモの「FOMA/無線LANデュアル端末」を採用したこと。学内に無線LANのアクセス・ポイント(AP)を188台導入し、電波が届く範囲であれば内線通話を可能とした。FOMA/無線LANデュアル端末は教職員向けに70台導入した。このほか、固定型のIP電話機を36台導入した。学内での教職員の呼び出しに放送を利用していたが、今後は内線番号で直接呼出すこととなる。

 FOMA/無線LANデュアル端末のほとんどは、NTTドコモと携帯電話のサービス契約を結んでいない“白ロム”端末。カリタス学園は無線LAN接続のIP電話端末として使っている。

 ただし、教職員がNTTドコモのFOMAサービスを個人的に契約していれば、一つの端末を内線と外線の両方に利用する「モバイル・セントレックス」化も可能。自分のFOMA端末に装着している契約者カードを外し、支給されたFOMA/無線LANデュアル端末に挿入することで携帯電話サービスが利用できるようになる。電話番号は自ら契約しているFOMAと同じ。