松下電器産業は2007年3月までに、IP電話4万台を導入する。導入に当たって、NTTコミュニケーションズが提供するIP電話のアウトソーシング・サービスであるIPセントレックス(サービス名は.Phone IP Centrex)を活用。端末は松下電器の子会社であるパナソニック コミュニケーションズ製のPHSなどを採用する。社外でも端末の利用を可能にするほか、松下グループの屋内に社員がいるときには、どの拠点にいても同一番号で端末を呼び出せるようにする。

 IP電話の導入は順次進めており、現在は本社を含む21拠点に2万台を設置。構内交換機(PBX)の老朽化が進んでいる拠点から優先的に導入した。同社は2004年4月から2005年3月までの間で、IPセントレックスを利用することにより、468台の電話交換機(PBX)の刷新コストに当たる約19億円を削減できたという。2007年3月までには、同コストを約40億円削減し、通信費などの変動費を約15%削減することを見込む。

【4月7日訂正・追記】 一段落目にある「社外でも端末の利用を可能にする」という表現について、パナソニック コミュニケーションズから「社外で使うことは確かだが、現在その予定はない」という申し入れがありました。二段落目にある「468台の電話交換機(PBX)の刷新」は2007年3月までの見込みであり、「21台の電話交換機(PBX)の刷新」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。