Message Server 500
Message Server 500
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 ミラポイントジャパンは,電子メール・サーバー専用機のラインアップを2006年4月17日に新しいハードウエアに一新し,処理性能を最大で40%向上させる。新機種は同社が開発する独自OSも最新版を載せており,ウイルス対策ソフトとして従来の英Sophos製に加え,新たにフィンランドF-Secure製品を採用した。新機種の価格は,メール格納サーバー「Message Server」が189万円から,メール中継専用サーバー「RazorGate」が98万円から。開発会社は米Mirapoint。

 従来機種のすべてを新機種に移行する。これにより,性能はメール格納サーバーで最大25%,メール中継専用サーバーで最大40%向上する。主なハードウエア仕様は,数千人規模での利用を想定するハイエンド機の場合,高さ2Uのきょう体に3.6GHz動作のXeonを2基搭載する。50人規模での利用を想定するエントリ機の場合,高さ1Uのきょう体にPentium4を1基搭載する。

 メール格納サーバー機であるMessage Serverの特徴は以下の通り。ハイエンド機種であるMessage Server 5000は,最初からSCSIディスクを接続した機種のほか,外部のSANストレージに接続することを前提としたSAN接続モデルと,外部のNASストレージに接続することを前提としたNAS接続モデルを用意している。ただし,動作を保証するNASは米Network Appliance製品に限られる。

 メール中継専用サーバー機であるRazorGateの特徴は以下の通り。POP3/IMAP4/HTTPのプロキシ(代理)サーバー機能を備える。これにより,例えばスプール・サーバーが分散している場合に,ユーザーは直接スプール・サーバーにアクセスしなくても,RazorGateに対してアクセスすればよくなる。RazorGateはLDAPを参照してユーザーが利用しているスプール・サーバーの名前を調べ,ユーザーからのアクセスをスプール・サーバーに中継する。