東京工業大学は4月3日、国内最高速の計算能力を持つ「TSUBAME(Tokyo-tech Supercomputer and UBiquitously Accessible Mass-storage Environment)」を稼働したと発表した。TSUBAMEは約85テラ・フロップスの理論演算能力を持ち、今年3月に稼働した高エネルギー加速器研究機構のスーパー・コンピュータシステム(理論演算能力約59テラ・フロップス)を抜いて国内最速になる。
TSUBAMEは一台に16個のプロセサ・コアを持つ「Sun Fire X4600サーバ」を並列に655台接続したグリッド・システム。21テラ・バイトのメモリーと1.1ペタ・バイトのディスクを搭載する。構築はNECとサン・マイクロシステムズが共同で行い、OSは「SuSE Linux Enterprise Server9」を採用する。
東工大はTSUBAMEを科学計算に利用するほか、一部の研究者だけでなく、一般の学生向けの教育や研究に開放する予定。