YOZANは3日,PHS事業を6月30日で完全に終了することを取締役会で決議したと発表した。同社はアステル東京の名称でPHSの事業を展開していたが,新規受付は既に2005年4月に停止済み。音声サービスも2005年11月末に終了していた。

 現在残っている三つのサービスも提供を終了し,PHS事業から完全に撤退する。「ボイススポットフォン」は5月31日,「テレメトリングサービス」と「児童見守りサービス」は6月30日をもって終了する予定である。ただし,児童見守りサービスに関しては「パーソナルセキュリティシステム」に名称を変更し,7月以降はボーダフォンのネットワークを活用しながら全国展開する。

 YOZANは既存のPHS設備がある施設を活用し,2005年12月からWiMAXのサービスを展開している。今後はWiMAXとポケットベルの事業部門に経営資源を集中させ,業績の向上に努めるとしている。