ソフトバンク・テクノロジーは、EC(電子商取引)サイト向けの事業を強化するために、SEO(検索エンジン最適化)のコンサルティングなどを行うECジャパン(東京都渋谷区、坂本光正社長)と業務提携した。両社はサービスを相互補完して既存顧客に提供するのに加えて、営業やマーケティング面で協力する。

 ソフトバンク・テクノロジーは、Webサイト構築やコンテンツ企画などに加えて昨年から米オムニチュア製のWebサイト分析ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービス「SiteCatalyst」を提供し、ECサイト向けのサービス拡充を図ってきた。しかし、ECサイトの集客に効果があるSEO対策のノウハウはなかった。これを、ECジャパンと業務提携することによってSEO対策のサービスも提供できるようにしたい考え。

 野村総合研究所の調査によると、BtoC(企業対消費者)のEC市場は2006年度に4兆1000億円、2010年度に5兆6000億円の規模に成長すると予想されている。こうした市場拡大に対して、ソフトバンク・テクノロジーとECジャパンは、ECサイト構築から、マーケティング戦略まで幅広いサービスを提供できることを強みにして、新規顧客獲得を狙う。

 ソフトバンク・テクノロジーは、ECジャパンとの提携によるサービスを1年間で5億円の売り上げを目指す。