写真1●病院管理システム「Docterra」を発表する大阪大学チーム
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写真2●寸劇を交えて「八百万神 in Pocket」を発表する北海道大学チーム
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写真3●ペット型キャラクターが特徴の、南山大学チームの「Dr.マペット」
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写真4●優勝した大阪大学チームは、8月の世界大会に臨む
写真4●優勝した大阪大学チームは、8月の世界大会に臨む
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 マイクロソフトは3月31日、学生向けの技術コンテスト「Imagine Cup 2006」の日本予選を、秋葉原コンベンションセンターで実施した。Imagine Cupは、米マイクロソフトが開催する、全世界の学生を対象にしたコンテスト。ソフトウエアの設計や開発、運用のスキルを競う。

 会場では、3~4人一組のチームで開発したシステムの出来を競う「ソフトウェア デザイン部門」の最終選考を実施。大阪大学 大学院、北海道大学、南山大学の3チームが出場した。

 大阪大学チームが披露したのは、病院の診療情報や電子カルテなどを管理するシステム「Docterra」。文字情報に、CTスキャンで取り込んだ3次元画像を組み合わせて、電子カルテを作成できる。Windows Vistaが搭載する予定のGUI記述言語XAMLを使って開発した。同チームは海城高校、鈴鹿工業専門学校との混成チーム。毎晩、インスタント・メッセンジャーを使ってコミュニケーションをとりながら、開発を進めたという。

 続く北海道大学チームは、携帯電話のGPS機能を使った多人数参加型のゲーム「八百万神 in Pocket」を開発した。貧乏神や水の神など、神様をモチーフにしたキャラクターを友達同士で交換して遊ぶ。「携帯電話は便利なコミュニケーションのツールだが、やはり、直接会うことは重要だ。そうした出会いのきっかけを、ツールで生み出すことを狙った」という。

 最後の南山大学チームのシステムは、PDAとパソコンを使って利用者の健康状態を管理する「Dr.マペット」。PDAと接続できる体温計などを使って利用者の健康状態をPDAに記録。結果を基に利用者の健康状態を診断し、改善のアドバイスを提供する。ペット飼育ゲームを内蔵しており、そのペットが身振りで健康状態を知らせる。

 優勝したのは大阪大学チーム。同チームは、8月にインドのデリーで開催される世界大会への参加資格を得た。2005年8月に横浜で開かれた前回の世界大会に続き、2度目の出場となった。世界大会に向けて、さらにシステムの改良を進めるという。