沖電気工業は2006年3月30日、IPネットワーク上で音声と映像を高品質でやりとりするためのソフトウエア・エンジンを発売した。音声処理用の「eおと」、映像処理用の「eえいぞう」がある。

 今後、固定網、携帯電話網など、すべての通信インフラがIPネットワークに集約されるとみられている。ただ、IPネットワークは、パケットが消失したり、相手に届くまでの時間が変化したりして、安定しているとはいえない。こうした環境でも、安定して高品質の音声や映像をリアルタイムにやりとりできるようにするのが、今回発売したエンジンと位置づけている。

 eおとは、IP電話機やソフトフォンのほか、携帯電話、PDA、ディジタル家電などへの利用を想定している。一方のeえいぞうは、携帯電話やテレビ電話、ネットワーク・カメラなどでの採用が考えられている。

 沖電気では、まず、OKI ACCESSテクノロジーズと協力して、携帯電話市場向けに製品を投入する。OKI ACCESSが開発したIMS(IP Multimedia Subsystem)ミドルウエア技術などと連携させた製品だという。