NTT東日本は3月30日,法人向けIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」に,企業がIPコール・センターを容易に構築できる付加サービス「コールセンター向けIPセントレックス機能(仮称)」を追加すると発表した。料金は未定で,7月以降の提供を予定する。

 同サービスでは,コール・センターの構築に必要となるPBX(構内交換機)やIVR(自動音声応答)などの機能を網側で提供する。顧客からの問い合わせは,まずNTT東日本のデータ・センターに設置したサーバーで着信。ひかり電話網を介して企業内のオペレータに呼を転送する。ユーザー企業はIP電話機とパソコンを用意するだけでコール・センターを開設できるので,設備投資を抑えられる。さらに繁忙期や災害時は別拠点で応対するといった柔軟な運用も可能となる。

 4月から,コール・センター運用会社の「もしもしホットライン」と共同で横浜市に試験導入する。同市が運営する「横浜市コールセンター」や区役所などに,ひかり電話ビジネスタイプと同サービスを順次導入していき,業務の効率化やコスト削減効果などを検証していく。