インターネットイニシアティブは3月30日,送信ドメイン認証技術を使って迷惑メールをフィルタリングできる「送信ドメイン認証フィルタ機能」を提供開始すると発表した。対象は,個人向けインターネット接続サービスの「IIJ4U」と「IIJmio」。同サービスの利用者は無償で利用できる。

 送信ドメイン認証フィルタでは,メールの受信時にSPF(sender policy framework)を利用して送信元メール・アドレスの正当性をチェックし,その判定結果をスコアとしてメール・ヘッダーに付加する。スコアは,認証成功の「pass」,認証失敗の「fail」「softfail」,認証不可を意味する「neutral」「temperror」「permerror」,認証情報が存在しないことを意味する「none」--の7種類。ユーザーは,スコアに応じて「通過」または「ごみ箱に入れる」の条件を設定する。同社では,スコアが「fail」となったメールだけの廃棄を推奨している。

 なお,IIJ4U,IIJmioのドメイン名の詐称を防ぐ「送信側への対応」は2005年12月に実施済み。法人向けサービスへの対応に関しては「検討はしているが,提供時期は未定」(同社)とする。