フィンランドのエフ・セキュアは2006年3月29日(現地時間),携帯電話を狙った初のスパイウエア「Flexispy.A」が発見されたことを同社のブログ・ページ(http://www.f-secure.com/weblog/)で発表した。Flexispy.Aは通話やショート・メッセージ・サービス(SMS)の履歴を搾取し,インターネット上のサーバーに送信する。
 
 Flexispy.AはSymbian OS上で動作する。プログラムの実行状態がユーザーから分からないように作られており,携帯電話上で動作していることをユーザーが検知できない。
 
 通話の場合,盗まれてしまうのは携帯電話の識別子(IMEI:international mobile equipment identity),時間,通話先電話番号,通話時間,電話帳にある相手先の名前など。SMSの場合は,電話とほぼ同じ情報に加えて,SMSで流したメッセージを含む。