「F-Secureインターネットセキュリティ2006」のGUI画面
「F-Secureインターネットセキュリティ2006」のGUI画面
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 日本エフ・セキュアは2006年3月29日,個人向けのセキュリティ対策ソフト「F-Secureインターネットセキュリティ2006」を発表した。エフ・セキュアの親会社があるフィンランドの童話キャラクタ「ムーミン」の画像をGUIに採用したことが特徴で「たいくつなセキュリティ製品を心和むものとしています」(同社)という。

 日本市場におけるエフ・セキュアというと,「Linuxファイル・サーバー用ウイルス対策ソフトに強いベンダー」との印象が強い。クライアント用ウイルス対策ソフトは,これまでは企業ユーザーに販売しているだけだった。今回,日本の個人向けウイルス対策ソフト市場に遅れて参入するに当たり,日本人になじみのあるキャラクターを採用したようだが,法人向けに実績のあるベンダーが,童話/アニメのキャラクタを前面に出すのはめずらしい。

 F-Secureインターネットセキュリティ2006は,ウイルス対策機能,スパイウエア対策機能,パーソナル・ファイアウオール機能,スパム・メール対策機能などを備えた統合型の製品である。パッケージ版は9660円,ダウンロード版は5775円で販売する。対象OSはWindows 2000/XP。電話サポートを365日体制で提供する。

 スパイウエア対策機能に関しては,スウェーデンのLAVASOFTが開発した「Ad-Aware」を採用している。スパム・メール対策機能は,エフ・セキュアが提供するスパム・メール判定ルールや不正中継メール・サーバー・データベースを基に,スパム・メールを判別する方式である。