クリアスウィフトは3月29日、電子メールセキュリティの分野でデルと協業すると発表した。デルのPCサーバーを採用したメールセキュリティアプライアンスサーバー「MIME SWeeper SMTP Appliance」の拡販に向け、共同セミナーの開催やプロモーションなどでデルと協力する。クリアスウィフトは同日、MIME SWeeper SMTP Applianceの新版「日本語版 ver.2.3」を発売した。

 MIME SWeeper SMTP Applianceは、電子メールのコンテンツフィルタリング機能、スパム対策機能、ウイルス対策機能などを備えるオールインワン型のアプライアンスサーバー。本日発売した新版では、スパムメールをエンドユーザー自身が管理できる機能を新たに追加した。価格は、250ユーザーに対応する下位モデルの「CS250」で150万円から。

 従来クリアスィフトが提供してきたメールフィルタリングソフト「MIMEsweeper for SMTP」シリーズは、国内で約400社の導入実績を持つが「SI導入にコストをかけた大企業向けの販売が中心だった」(宮本哲也マーケティングディレクター)。一方、2006年1月に初めて市場に投入したMIME SWeeper SMTP Applianceは「アプライアンス化による導入や管理の容易さで、中堅・中小企業に導入のすそ野を広げる戦略製品」(同)である。ユーザー数100~1000人規模の企業が主要ターゲットで、デルとの共同プロモーションにより新たな顧客層への販売を加速する狙いだ。

 中堅・中小企業市場開拓に向け、MIME SWeeper SMTP Applianceの販売を手掛けるパートナーも新たに開拓する。フォーバルクリエイティブなど既存のパートナーに加え、大手ディストリビュータ数社と販売契約を結ぶ計画だ。今年6月までに、パートナーを4~5社体制にする。デルとの協業やパートナー網の整備をテコに、クリアスウィフトはMIME SWeeper SMTP Applianceを、初年度数百社へ販売することを目指す。