竹中平蔵総務大臣(左)と座長の松原聡東洋大学教授(右)
竹中平蔵総務大臣(左)と座長の松原聡東洋大学教授(右)
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 竹中平蔵総務大臣直轄の「通信・放送の在り方に関する懇談会」の第8回会合が3月28日に開催された。今回は,NHKやNTTなどを招いて開催した前回と前々回の公開ヒアリングの内容を踏まえて,構成員の間で各社の主張や対立点の確認作業を進めた。

 通信分野では「ユニバーサル・サービスの在り方や光ファイバのボトルネック性の判断を中心に話し合いを進めた」(座長の松原聡東洋大学教授,写真)。しかし構成員の間で新たな合意事項はなく,自由な意見交換に終始したという。

 懇談会は今後,4月に2回,5月に2回の開催を予定している。6月を目標としたとりまとめに向けて,論点の整理作業に入る。通信と放送を横断する幅広いテーマを対象としているだけに,今後は懇談会の力量がさらに問われることになる。