NTTドコモは3月28日,無線ブロードバンドを実現するモバイルWiMAXの屋外実証実験のため,実験用無線局の免許を申請したと発表した。本日付で受理され,今後総務省が検討を進める。順調に進めば,数カ月後には実験を始められる見込み。

 申請した周波数帯は2.5GHz帯。場所は東京都代々木周辺で,期間は1年間を予定している。「商用化を視野に入れつつ,モバイルWiMAXでどういったことができるのか検証する」(NTTドコモ)。利用帯域幅や,実験機器のベンダーは現時点では非公開とする。

 実験で評価・検証する項目は,(1)基地局と端末間の距離や端末の移動速度に応じたスループット特性など伝送特性,(2)無線パラメータの最適化やエリア構築方法の検証を通じた周波数利用効率,(3)移動衛星通信システムなど2.5GHz帯と隣接するシステムとの干渉,(4)モバイルWiMAXシステム内およびHSDPA(high speed downlink packet access)とのハンドオーバー--などを予定する。