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 WideStudio/MWTプロジェクトはEclipse版 MWTアプリケーションビルダーのベータ版を公開した。Eclipseの公式サブ・プロジェクトNAB(Native Application Builder)として開発が進められていたもので,EclipseでWindows,Linux,FreeBSD,Solaris,MacOSX,BTRON,T-Engine,μCLinuxで稼動するマルチプラットフォームGUIアプリケーションを構築できる。

 WideStudio/MWTは,富士通に勤務する平林俊一氏が中心になって開発しているオープンソースのIDE(統合開発環境)およびマルチプラットフォームGUIライブラリ。C++,Java,Perl,Ruby,Python,Ocamlで,ソースコードを変更せずにさまざまなOSで動作するアプリケーションを開発できる。C++であれば,どのプラットフォームでも再コンパイルするだけでネィティブ・バイナリ・アプリケーションとして動かすことが可能。ザウルスやIP携帯電話でも動作しており,組み込みシステムを中心に普及している。

 Eclipse版 MWTアプリケーションビルダーを使用することで,Eclipseに慣れたプログラマはEclipse上でWideStudio/MWTのアプリケーションを開発できるようになる。WideStudio/MWTプロジェクのホームページからダウンロードできる。

 WideStudio/MWTは当初,平林俊一氏が個人で開発していたが,現在は富士通で平林氏が業務として開発している。