日立ソフトウェアエンジニアリングは,PDF管理ソフト3種類を2006年4月3日に出荷する。バージョン管理とアクセス権限管理,PDF文書の自動生成機能などに特徴がある。米Adobe SystemsのPDF管理ソフト群の全機能とライセンスを含んだ上で,独自に機能モジュールを追加した上位パッケージという位置付けである。

 PDF管理ソフト3種類の名称と価格,ベースとなる米Adobe Systems製品は,以下の通り。

 (1)「活文BizCabinet for Adobe LiveCycle Policy Server」は,米Adobe Systemsの「LiveCycle Policy Server」をベースとする。Policy Serverは,ユーザー認証機能など,PDF文書にアクセス権限の管理機能を付与するソフトである。これに対して活文BizCabinetでは,役割を終えたPDF文書を自動的に破棄する機能を追加するなど,よりセキュリティを強化した。価格は,サーバーCPUが1個,100ユーザーで294万円。

 (2)「活文PDFstaff Web/Client [Adobe LiveCycle PDF Generator版]」は,米Adobe Systemsの「LiveCycle PDF Generator」をベースとする。PDF Generatorは,サーバー側で動作するPDF文書自動生成ソフトである。PDFに変換する対象となる文書はPostScript言語で記述されている必要がある。これに対して活文PDFstaff Web/Clientは,Office文書を中間言語であるPostScriptに変換する。ユーザーはPostScriptの存在を意識することなく,Office文書をPDFに変換できる。価格は,サーバーCPUが1個で140万1750円。

 (3)「活文PDFstaff Migration Kit for Adobe Acrobat Distiller Server」は,米Adobe Systemsの「LiveCycle PDF Generator」をベースとする。PDF Generatorは旧製品「Acrobat Distiller Server」の後継製品であり,API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)が異なっている。これに対して活文PDFstaff Migration Kitは,旧製品であるDistiller ServerのAPIをそのまま使って新製品であるPDF Generatorを利用できるようにする。価格は,サーバーCPUが1個で144万3750円。