総務省は3月27日、高速化のために無線LANで使える帯域幅を広げた場合、どのような技術的条件が求められるか諮問(有識者に意見を求める)することを決めた。具体的には5GHz帯において、現行の20MHz幅を40MHzに広げた場合について審議する。審議した結果を9月頃までに答申としてまとめ、関連する規定の改訂へつなげたい考え。

 規定が改定されることで、メーカーは次世代の無線LAN技術IEEE802.11nのスペックを限界まで引き出した製品を作れるようになる(関連記事)。11nは、現在の無線LANと同じ20MHz幅で通信した場合には、理論上130M~144Mbpsが限界の技術。周波数幅を広げることは、ちょうど自動車の車線の数を増やすことと似ており、送れるデータ量を一気に増やせる。20MHzを2倍の40MHz幅へと広げることで、最大300Mbpsまでスピードアップを図れる。