ClassCat Cute Server Manager Enterprise Edition v4.0
ClassCat Cute Server Manager Enterprise Edition v4.0
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 クラスキャットは,RedHat Linuxを用いたインターネット・サーバー向けに,迷惑メール対策機能などを強化した運用管理ソフトの新版「ClassCat Cute Server Manager Enterprise Edition v4.0」を出荷する。出荷時期は2006年第2四半期。

 Cute Server Managerは,米Cobalt Networksが開発し,現在では米Sun Microsystemsが出荷するインターネット・サーバー・アプライアンス用ソフト「Sun Cobalt」をベースに,Red Hat Enterprise Linux ES 4向けに移植したソフトである。Sun Cobalt同様のGUIを用いて,簡易にメール・サーバーを管理できるのが特徴である。Cute Server Manager自体が,管理対象となるRed Hat Enterprise Linux ES 4上で動作する。

 新版では,メール・サーバー用途に,迷惑メール対策機能を強化した。具体的には,よく知られた対策方法の1つとして,SMTP中継用の標準ポート番号である25番で中継メールを受け付けないようにした。25番の代わりに専用の「Submission Port」である587番でSMTP中継を受け付け,同時に,SMTP認証(SMTP AUTH)を使った送信者認証を施す。

 SMTPは本来,どこからどこに対してもメールを中継してしまう。このため,メール・サーバーを運用するユーザーの多くは,迷惑メール対策として,インターネットからインターネットへの第三者中継を禁止してきた。ここへきて,メール・サーバーに加えて,迷惑メールの発信元となるクライアントPCを認証する方法を採るようになった。クライアントPCからメール・サーバーにメールの中継を依頼する専用のポートを設けるとともに,SMTP AUTHで認証するというもの。