日本テレコムは3月23日,ドリームテクノロジーズ子会社の平成電電コミュニケーションズからマイライン事業の営業譲渡を受けることについて基本合意したと発表した。譲渡価格は約75億円で,4月中をめどに譲渡を完了する。サービスは,同条件の料金で従来通り提供される見込みだ。

 平成電電コミュニケーションズのマイライン登録数は,市内通話区分の場合で約30万回線。県内市外,県外,国際といった区分はそれぞれ約29万回線ある。ドリームテクノロジーズは,利用者数の減少と回線利用料の縮小により業績回復が難しくなったことを,営業譲渡の理由としている。

 平成電電コミュニケーションズは,平成電電が2005年7月にマイライン事業を会社分割して設立したマイライン専業の通信事業者。設立と同時にドリームテクノロジーズと株式交換し,ドリームテクノロジーズの完全子会社となっていた。平成電電は2005年10月に民事再生法の適用を申請し,事実上経営破たん。同年12月から,ドリームテクノロジーズが支援企業となっている。

 なお直収電話サービス「CHOKKA」は,現在も平成電電がサービスを継続しており,今回の営業譲渡には含まれない。