【フィッシングメールの件数】2005年上半期は10億3798万187件だったが、2005年下半期は14億5847万1782件に増加した
【フィッシングメールの件数】2005年上半期は10億3798万187件だったが、2005年下半期は14億5847万1782件に増加した
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 シマンテックは3月22日、2005年下半期における「スパムメールとフィッシング」の傾向について発表した。

 まず、2005年7月1日から12月31日の期間、全メールに占める迷惑(スパム)メールは平均50%と、2005年上半期と比べて11ポイント減少。迷惑メールは世界的に減少の傾向にあるとした。一方、日本発信の迷惑メールの比率は3%で、2005年上半期と比べ1ポイント増加。迷惑メール発信国のなかで第7位(前回は8位)と順位を上げた。

 半面、迷惑メール全体が減少したにもかかわらず、フィッシング詐欺メールは2005年上半期の約10億4000万件から44%増加し、約14億5000万件に。1日当たりのフィッシング詐欺メールは、上半期の570万件から792万件に増加し、最も多い日には1日1700万件に達することもあったという。この傾向について、シマンテックでは「攻撃者側の目的がより金銭の略取にシフトしている」と分析している。

 さらに、同社は、迷惑メール対策として、(1)疑わしいメールに返信しない(2)不審なメールや登録の覚えがないメールに対して配信停止申込用のリンクをクリックしない(3)掲示板やチャットルームなどオンライン上に自分のメールアドレスを送信、公開しない(4)オンラインでの登録やショッピングサイトなどでは、フリーメールアドレスなどの予備アドレスを使う、の4点をアドバイスとして挙げている。