米オラクルは、表計算ソフトのファイルやメール、Webサイトなど社内外にある各種データを任意の文字列で検索できるサーバー・ソフト「Oracle Secure Enterprise Search(SES10g) 10g」を4月中旬に全世界で同時出荷する。日本における価格は、サーバー1CPU当たり375万円を予定している。

 米グーグルが提供する検索エンジンの対抗として3月初旬に製品発表済みだが、今回、提供時期と価格が明らかになった。SES10gは、グーグルが提供する検索エンジンと比べ、各種情報へのユーザーのアクセス権限を設定できる点が特徴。日本オラクルは、大企業での導入を推進する狙いで、販売パートナーを検討中だという。

 SES10gで管理できるデータには、Excel、Word、PowerPointの各種ファイル、PDFファイル、Webページ、IMAP4対応のメール、ノーツで管理するデータ、Oracle E-Business Suiteのデータ、SQL ServerやDB2で管理するデータ、などがある。これらから定期的にデータを取得して、Oracle Database内にインデックスを作成する。

 SESは、サーバー機にインストールして利用する。データベース・エンジンやWebサーバーを含んでおり、新たにOracle DatabaseやOracle Application Serverを購入する必要がない。ただ別途、ディレクトリ・サーバーの「Oracle Internet Directory」を導入しなければならない。