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 「日本支社をスタートさせる時期が来た。2006年中に,日本のゼネラル・マネージャを選びジャパン・オフィスを開設する」---JBossの創業者でCEOのMarc Fleury氏は3月17日,オープンソースカンファレンス2006 Tokyo/Springの招待講演で,日本市場へ本格的に参入する意向を明らかにした。

 JBossはアプリケーション・サーバーJBoss Application Serverや,O-Rマッピング・ツールのHibernateなどJ2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)アプリケーションを開発し,オープンソース・ソフトウエアとして公開している。またTomcatのメイン コミッタでもある。

 サポートや教育サービスなどを有償で提供し,日本では野村総合研究所,NEC,日本HP,テンアートニがパートナとなっている。テンアートニとは昨日16日にパートナー契約を締結したばかり。HPとはグローバル・パートナでもある。日本OSS推進フォーラムの指摘に応え性能を大幅に改善するなど日本市場を重視している(関連記事

 2006年2月に日本JBossユーザ・グループも設立されており,前日16日に日本JBossユーザ・グループとMarc Fleury氏の懇親会も開催された。「ユーザ・グループとの懇親会は今回の来日のハイライト。オープンソースの根底にあるのは草の根指向だ」(Fleury氏)

 Fleury氏は「米BZ Resarchの調査によれば,JBoss Application Serverのシェアは37%でIBM WebSphere Application Serverと並ぶ1位。Velocity Partnersの顧客満足度スコアはIBM,BEA,Oracleを抑え1位だ」と米国での普及状況を強調,「日本でもナンバーワンになる」と意気込みを示した。

 オープンソースカンファレンス2006 Tokyo/Springはオープンソース・コミュニティ数十組が共同で開催するイベント。3月17日から3月18日まで東京の日本電子専門学校で開催されている。